信州長野善光寺の観光どころとアクセス

信州長野善光寺の本堂

信州長野善光寺の本堂

 

信州善光寺は、長野県長野市元善町にある無宗派の単立寺院です。

本堂は国宝に指定され、「一生に一度は善光寺詣り」として全国各地から多くの参拝者が訪れる霊場です。

どの宗派であっても宿願できる善光寺は、古くから存在する有名な大寺院の中でも珍しいですが、一説には諸宗派に分かれる以前の建立であり、三国伝来の日本で初めての仏様を本尊とした、日本仏教の根源であると考えられて来たからと言われています。

一遍、親鸞、重源、良寛という様々な宗派の、歴史に名を残した名僧が参拝していることからも、善光寺の尊厳と威光が感じられます。

皇極天皇3年(644年)に建てられた約1400年もの長い歴史を考えながら参拝すると、とても感慨深いものです。

 

善光寺の山門階段

 

そして善光寺は宗派だけでなく、男女、貴賎を問わないすべて無差別で平等のお寺であり、極楽浄土の入り口としてお参りすると往生がかなうとされ、古くから男性だけでなく女性の参拝客の多いことでも有名です。

“牛に引かれて善光寺詣り”という長野県の民話には、「人々から疎まれるケチで無信仰なおばあさんが、洗濯物を干していると、たまたま通りかかった大きな牛が、干していた白い布を角に引っ掛けて走り出し、それを追いかけて辿り着いた善光寺にて、優しく暖かいお経を聞いた途端に自然と涙を流し、信心深く優しい人間に変わった」というお話があります。

どんな人も温かく受け入れてくれる善光寺、そんな善光寺の観光、見どころ、アクセスなどをご紹介します。

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大香炉で下準備を

 

本堂前にある大香炉で焼香の煙を頂き、お参りの下準備をしましょう。

 

長野善光寺の本堂前にある大香炉のご利益

 

焼香は心身の穢れを払い、澄んだ心でお祈りを捧げるためのものです。

またこの大香炉の煙、地元信者の内では「煙を頭に頂くと頭が良くなる」、「病いの箇所に頂くと良い」などとも語り継がれており、煙を手で招き寄せる姿が毎日見られます。

お子さんの頭に扇ぐ親御さんも多いんですよ。

 

善光寺の御朱印

 

善光寺の御朱印は本堂手前右手の御朱印所、もしくは本堂の中にある本堂内勤番所にて頒布されています。

現地で御朱印帳も揃います。

参拝の証としてお求めになる方も多いですね。

もちろんスタンプラリーではありませんから、心から参拝されてから頂くようにしましょう。

 

びんずる尊者像

 

本堂を入ってすぐに賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃ像)が座られています。

このびんずる様は木像ですが、ところどころがつるつるとして、顔の表情や着衣の模様が無くなっています。これは、病人が自分の悪い部分と同じ場所を触る(さする)と病気が治るという信仰があり、多くの参拝者が摩り続けて現在のようになりました。

私は視力が悪いので度々、びんずる様の目の辺りを触らせていただきます。

 

お戒壇巡り

 

善光寺の戒壇巡りは、ぜひ体験したいところです。

本堂の下にある本当に真っ暗闇の回廊を右手の壁伝いに歩き、仏様の分身ともお錠前に触れることで、いざ今生の別れを迎えるとき、極楽浄土のお約束を頂くという「行」です。

真夏でも回廊に入るとひんやりと冷たく、そしてまさに暗闇ですから、日々の諸々事、雑念から離れ、目標の鍵を探すことだけに集中します。その心が仏様の世界に近づけるんだそうです。

無事に鍵に触れることができて回廊を抜ける際には、登り階段に差し込む光がとても眩しくて、この世界がとても輝かしいのだなと私は実感しました。

 

六地蔵と濡れ仏(延命地蔵)

善光寺の濡れ仏と六地蔵

 

山門の手前右手に、六地蔵と濡れ仏(延命地蔵)があります。

六地蔵は、この世を六つの世界「地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天」に別け表し、それぞれの世界で悩み苦しみ迷える人を救って下さいます。

六地蔵の左側には、江戸の大火を出した八百屋お七の冥福を祈って建てられた、“濡れ仏”と呼ばれる延命地蔵があります。

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大賀蓮の花

 

善光寺境内の大勧進入り口にある放生池、橋の右手には、弥生時代の遺跡から発見された蓮の種を発芽させ、二千年もの時を経て現代によみがえった「大賀蓮」が育っています。

 

善光寺大歓進前の大賀蓮の花

 

6月下旬から8月上旬にかけては、その大賀蓮の淡いピンク色の花を見ることができます。大昔にも咲いていたのだと思いながら蓮を見ると、何とも言えない気持ちに。

また、橋の左手の水面をよく見ると、大きく育ったミドリガメ(アカミミガメ)やスッポンなど多くの亀を見ることができます。そして鯉たち。

 

善光寺大歓進前の池にいるミドリガメ

 

天気のいい日などは池の中に作られた木板の丘で、カメたちが甲羅干ししてる姿がとても可愛いんですよ。

 

仲見世通り

昼間の善光寺 仲見世通り

 

仁王門を過ぎた仲見世通りには、仏具のお店、長野名物おやき、美味しいお蕎麦、クレープやアイスクリームのお店も並んでいます。

夏は蕎麦ソフトクリーム、冬は甘酒が人気!

 

善光寺仲見世通りの甘酒を満喫

 

善光寺に来られた際はゆっくりとお店を眺めてみると面白いのではと思います。各お店前の長椅子に座って、信州の空気と門前町の雰囲気をお楽しみくださいませ。

ただし、注意点。

本堂に向かって仲見世通りの北側終わりにある、小さな石造りの「駒返り橋」から奥は、飲食が禁止となっています。

 

善光寺の駒返り橋

 

また、仲見世の商店は閉店が早めです。

 

善光寺の仲見世通りの夕方

 

夕方の閉店が冬場は4時過ぎ頃から、夏場でも6時前のまだ明るいうちに閉まってしまいますので、時間にゆとりをもって出掛けるのがおすすめです。

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善光寺へのアクセス

長野駅から善光寺までの市街地地図

 

善光寺へのアクセスのご紹介です。

 

電車でお越しの場合

 

電車で長野市に来られた場合、長野駅から善光寺まではバスもしくはタクシー、さらに歩くことも可能です。

長野駅西口を出て中央通りに入るとあとは北に向かって善光寺入り口まで真っすぐ1700メートル。

 

善光寺の門前通り

 

1,7キロというとかなり距離がある感覚ですが、地元の若者はもちろん熟年の方でも案外歩いてしまう道なんですね、中央通りは。

ちなみにお盆の頃にある長野市最大のお祭り「びんずる祭り」では、この長野駅から善光寺門前まで中央通りをすべて遊歩道に規制して大々的に行われます。

そのときはみんなこの距離を往復したりして歩いちゃうくらい。

また中央通りには人気のお食事処から洋服屋さん、陶器屋さん、テレビ局、百貨店、和菓子屋さん、時計屋さん、はんこ屋さん、居酒屋さんなどなど、たくさんのお店がずっと並んでおり、長野市の雰囲気を満喫できる道です。

 

善光寺の大門前にある八幡屋磯五郎

(全国でもお馴染み、270年以上続く七味唐辛子の八幡屋磯五郎のお店。ここの一味唐辛子は絶品。)

 

建物も町並みに合わせた善光寺郵便局

(建物も町並みに合わせた善光寺郵便局。)

途中からはずっと石畳で綺麗ですし、体力に自信のある方は門前町の落ち着いた町並みを眺めながら歩くのも良いかもしれません。

ちなみに元気のある若者で30分ほど、普通に歩いて40〜50分くらいでしょうか。

途中に点々と善光寺までのバス停がありますし、中央通りはタクシーがたくさん走っていますから、少し歩いてみるというのもありですね。

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車(高速)でお越しの場合

 

上信越道の長野ICを降りた信号を右に曲がって跡はずっと真っすぐ道なりにくると長野駅前市街に入ります。

さらに真っすぐ進み、信州大学教育学部キャンパスに道が突き当たるT字路を右に曲がって、200メートルほど進んだ左手に善光寺が見えてきます。

有料駐車場はこの辺りにいくつか点在していますから、平日の空いてる時期などは、善光寺の門前駐車場に停めることもできると思います。

善光寺の西側や北側にも有料駐車場があるので、善光寺の敷地をぐるっと回ると見つかるでしょう。

7年目ごとに行われる“御開帳”やお盆、初詣など混んでる時期は、善光寺近くの駐車場はまず停められないので、長野駅周辺のパーキングに停めてバスやタクシーで移動する方が賢明です。

ちなみに車であれば、長野ICを降りた途中に、上杉謙信と武田信玄の戦った川中島合戦場跡があるので、立ち寄りながら来ることもできますよ。

また、全国でも有数のパワースポットである戸隠奥社に足を運ぶのも吉。

 

長野の信州そば

 

信州長野と言えばお蕎麦を連想する方も多いはず。やっぱり仲見世通りとその周りには美味しいソバ処が集まっています。

 

長野県戸隠の蕎麦畑
(長野の蕎麦畑)

そのそば屋さん達が作る「門前そばの会」があり、そのホームページを見ると場所と店構えが載っていますよ。

http://www.monzen-sobanokai.jp/shop.html

どのお店も本当に老舗で、180年以上も続くお店があったりします@@;

それだけ参拝者だけでなく地元にも愛されるお店ばかりです。

また長野へお越しなら、戸隠そばも最高!

場所は戸隠ですから、善光寺から車で1時間ほど足を運ばないとですが、山の雪解けの綺麗な水で打った蕎麦の味は本気で格別です。

戸隠は市街地よりも4〜5度くらい涼しいので、夏場は避暑地として、冬は豪雪のスキー場が人気です。

当サイトでも「戸隠神社と戸隠そば」特集ページがあるので、よろしければご覧ください。
⇒「パワースポット戸隠神社と信州戸隠そばを堪能する方法!」こちら

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